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おそらく…国内最低額の保険金を請求した話

事件が起こったのは、6月のとある日曜日。夕方5時半ごろのことでした。
あ、正確には事故ですね。
いえ、このお話…私の中ではちょっとした事件だったものですから(笑)

 

仕事帰りのお買い物で・・・

それは、仕事を終えた帰り道のことでした。
かれこれ5年ほどになりましょうか…。都会人のマネをしてマイカー暮らしを卒業、
交通アクセスの良い中心市街地に居を構える私は、最寄りバス停より手前でバスを降り、
繁華街を歩いて帰る道々、買い物を済ませるという行動をたまに取ります。
買い物といっても、主に食料品や日用雑貨、いわゆる“消えもの”がほとんどなのですが、
その日は珍しく雑貨店で目にしたサラダボウルを1個購入しました。

基本的に物が増えることが嫌いな私は、食器一つ買うにも無駄に迷います。
今回は、使い回しのききそうなサイズ感とポップな柄が、私の中の“やめとこうかな圧力”を
少しだけ上回って購入を決意。
定価1,000円に対して半額の値札が付いていたことも決め手となりました。

税込540円。無事にお会計を済ませ、次に立ち寄ったのはスーパーマーケット。
食材を買い求め、ここでもお会計を終了し、レジカゴを持って袋詰めカウンターへ一歩。
移動を開始した瞬間・・・しまったっ!!! と思ったときには既に後の祭りです。
あああ~~~。10分も経っていたのでしょうか。先ほど買い求めたばかりのサラダボウルを
何の気なくレジカゴの食材の上に置いたところ、袋のまま滑り落ち(悲) もちろん見事に破損(涙)
完全に私の落ち度です。

どうしよう・・・?
パソコンの入った仕事鞄に雨上がりの傘、たった今購入した食材と割れてしまったサラダボウルを携えて
雑貨店まで引き返すか? それともこのまま帰るのか?
でもね~。そのまま帰ったら、このサラダボウルはただ割るためだけに買ったみたいじゃない!?
んんんーーー。エイッと気合いを入れて、雑貨店への道を5分ほど引き返します。
さっき買ったサラダボウルと全く同じものを携えレジへ。
なんだか恥ずかしかったけど、店員さんが入れ替わっていてちょっとだけホッ♡

思いがけず重たくなった荷物と気分を抱えながら、長くなってしまった帰り道を歩きつつ
私の頭の中をぐるぐる廻ったのは
「これは持ち出し家財に該当するのか?」という疑問でした。

 

家財保険は“うっかり”も補償

察しのいい方はお気づきでしょう。そう、保険金の話です。
たかが540円ではありますけれども、せっかく半額になったのにこのままじゃ…ねぇ?
いえ、最初の動機がそんな気持ちだったことは間違いありませんが、もはや私の興味は
完全に違う次元に移行していました。

家財保険には、火災や自然災害だけでなく
「うっかり壊してしまった」「不注意で汚してしまった」など“破汚損(はおそん)に対する補償があります。
さらに、自宅外に持ち出した家財も補償される場合があり、これを“持ち出し家財”と呼んでいます。

“持ち出し家財”について、保険のパンフレット等には
「一時的に自宅から持ち出した家財が…」と説明されています。
これに対して、私のサラダボウルは一度も自宅にたどり着いておらず、
明らかに自宅から“持ち出した”ものではありません。

ところで損害保険には、支払いの対象となる場合でも、一定額以下の損害については
自己負担となるルールがあり、これを“免責”と言います。
正直なところ、持ち出し家財の特約を付帯していたことは覚えていたのですが、
免責額をいくらに設定していたかまでは自分自身も覚えておらず…。

場合によっては、保険金を請求できる可能性はここでストップします。
という訳で、さっそく保険証券を確認! 免責額は1,000円か? 1万円か?
結果は・・・よせばいいのに「免責0」にてご契約。もう、進むしかありません。

いつもお世話になっている代理店さんへ、さっそく問い合わせ。
代理店さんも
「今までコップなどの破損で請求したことないけれど、面白い。やりましょう!」
と言ってくださり、保険会社へ問い合わせを入れて下さいました。

 

持ち出してはいない。 でも・・・? だから・・・?

何がおもしろいって? 争点は、家財保険の“持ち出し家財”が
A) 文字通り”自宅から持ち出した”ものであるのか?
B) 契約者の所有物を自宅外で損傷した”ことを「持ち出し家財の補償」と呼称しているのか?
です。
どちらもありそうで興味深く、この時すでに私の心の中では、
次の『ちゃっかり家計学!』のネタにすることが決まっていました。
すぱいす*spiceで取り上げることで
「540円の保険金を請求するセコイやつ」
って言われちゃいそうだけど・・・いいんです。体張って書いてます(笑)

そして、保険会社からは
「契約者が所有権をもっているので持ち出し家財の対象とせざるを得ないでしょう」
との回答。ありがとうございます 。
現物がそのまま残っているため写真も撮り放題 ♪
購入したばかりでレシートも手元にあるので損害額も速やかに証明できたため
請求書の投函からちょうど1週間、無事に保険金を受け取ることができました。

お礼も兼ねて、代理店さんに報告したところ
「私の経験上でも最小保険金です」とのお返事。
そうですよね~。それどころか、国内でも最小保険金額だったかも知れません。
いつもマニアックなお尋ねばかりで申し訳ありません。
そしていつも丁寧で詳細なご対応、本当にありがとうございます。

最後に一つ。
免責額もですが、損害保険の分野には不担保(補償の対象外)とされるモノが設定されがちです。
保険会社や保険種類によっても違いがみられるところですが、
持ち出し家財については、携帯電話や移動式電子機器(ノートパソコンや携帯ゲームなど)
メガネやコンタクトレンズ、釣り竿、原付バイク、自転車などを不担保としているケースが多いですのでご注意!
補償されないと思っていたものが意外と補償されたり、やっぱり明らかにダメだったり…。
判断が細かく分かれるポイントがたくさんありますので、思い込みや素人判断で決めつけず
担当の代理店さんに具体的に確認してみてくださいね。

個別相談も承ってます 電話でのお問い合わせ TEL:096-221-6708